2011年8月22日月曜日

de Blob 2

販売形式:海外パッケージ
ジャンル:アクション 箱庭
マルチプレイ:オフラインCOOP
備考:シリーズ作品(de Blobシリーズ)

<概要>
色に満ちた平和な都市プリズマシティに突如広まった反色彩を訴えるカルト宗教。その教祖パパ・ブランクは、以前クロマシティの脱色支配を主人公ブロブに阻止された軍事企業インキーコーポレーションの総裁、ブラック会長だった。インキー社に支配されかけたプリズマシティを救うため、ブロブが再び立ち上る。コミカルで明るい雰囲気を持った三人称視点アクションゲーム。

<システム>

複数の小規模箱庭を順にクリアしていく形式のプラットフォーマー型アクション。本作の基本的な流れは、主人公ブロブを操って色を吸収し、敵や仕掛けの処理をしつつ建物に着色していき、最終的に町の全域を色で埋め尽くすことである。プレイ感覚は箱庭系と一般的プラットフォーマーの中間に近く、ステージクリアまでは一本道で、クリアすると様々なサイドミッションが発生する。ミスに対する救済措置が多いため難度は低めだが、求められるアクションのレベルは低くない。


<プレイ所感>
触れることで対象を自分色に染められる特異体質の主人公ブロブを操り、脱色された街を色と活気に溢れた元の姿に戻していく「3Dアクション塗り絵ゲーム」です。

本作のプレイの大半は、建物に触れて色を付けていくという地味な作業ですが、灰色のいかにも生気のない風景がド派手に変化していく上に、色を塗る時にBGMに合わせたサウンド(色によって楽器が違う)が鳴るので、案外退屈することなく塗っていくことができます。まあ、全年齢対象らしく全体的に難度はやや控えめ(言うほど簡単ではない。特に終盤は戦闘の難度がかなり上がる)で、あまり延々とやってるとさすがに飽きるので、1日1ステージくらいのテンポで遊ぶのがよいのではないかと。
ちなみにメインのミッションが終わると、ほとんどのステージは自由散策モードになって、時間を気にせず探し物とかできるようになりますが、一度終わらせると次はまた最初からやることになるので、実績とか狙ってる人はしっかり自由散策しとくのをオススメします。

本作のキーになってる「色」ですが、原色の赤青黄、2色混合の橙紫緑、3色混合の茶という7種類が存在し、特定のスイッチ・敵・建物には特定の色が要求される場合があります。また、敵を倒すとか箱を壊すといったアクションにも色が必要だったり、吸収している色素の量が体力と兼用になっている(水洗いした場合は色だけ落ちて体力は残る)など、とにかく色がないとこのゲーム話になりません。なお、7色もあるということで、街も自分好みの配色にしたくなりますが、ブロブさんは相手が未彩色だろうと彩色済みだろうと、触れたものを片っ端から染め上げてしまうため、あなた好みの配色にするのは結構面倒。

ステージのキーとなるような一部のランドマークなど一部の施設に関しては、外からカラーリングするのではなく、中に突入して仕掛けを作動させる必要があり、この時だけは3Dではなく2Dのアクションに変化します。この2Dシーンでは、3Dではコントロールが難しいタイプの仕掛け(大ジャンプや上下反転など)が多用されており、ゲーム性自体はかなり変化しているんですが、実質的には視点と移動方向を固定している以外は何も変わっていないので、やっていて全く違和感がありません。これは密かに凄い。

本作に関して1つ触れておかなければ行けないのが音楽。なんか妙にいい感じなので調べてみたら、どうもThe Bamboosというファンクバンドが生演奏で収録したものとか。少し前に嫁が必死で歌詞を探してたのがここの曲だったような気がしますが、まあ個人的なことなのでその辺はどーでもいいです。ちなみに本作のサントラはここで無料配布しています(公式配信、GameSpotへのユーザー登録必要)。

最後に、最近のHDゲームでは絶滅寸前とも言えるコミカルな世界観について。この雰囲気は元々Wii向けだったという前作の出自から来てるんでしょうが、グロゲー大好きな自分自身の嗜好を敢えて無視して言わせていただくと、今のHD機にはこういう表現規制とも日本アニメ臭さとも無縁の作品が決定的に足りてない。ESRBなら「E」、CEROなら「A」、PEGIなら「7(あるいは3)」に一瞬も躊躇いもなくなるようなこういう作品、もっとあるべきと思いません?

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