販売形式：海外パッケージ
ジャンル：F/TPS
マルチプレイ：オンラインCOOP
備考：特記なし
＜概要＞
謎の紛争解決組織「ザ・ネットワーク」に所属する元米兵ジャクソンに与えられた任務は、アフリカで発生したよくわからん紛争の背景にある正体不明の組織を調査して殲滅することだった。しかし戦ってるうちに突然摩訶不思議な建造物が地中から生えてきたり奇天烈な連中が暴れ出したりで何が何やら。そんな感じで謎いっぱいの撃ちまくり系FPS。
＜システム＞
基本的にはオーソドックスなFPSのシステムを踏襲している。他のFPSと同様、ストーリーを追ったキャンペーンモードが基本となるが、ヘッドショットなど特定の方法で敵を倒す「スキルキル」とそれを連続させる「スキルコンボ」で高得点を狙うというアーケードスタイルのプレイが重視されている。ゲージ消費で短時間攻撃力アップなどの特殊能力を発揮することが可能。オンラインプレイでは、次々に襲ってくる敵の群れを協力して排除するという、いわゆる「ホード系」の協力プレイを楽しめる（ただし過疎）。
＜プレイ所感＞
※わりとネタバレですが、ネタバレしても多分印象は変わんないので気にしなくていいです。
えー、上に書いた通り、ゲーム的には撃ちまくりFPSで単純そのものなのに、背景情報は何もかもが謎に包まれていて未だによくわかってません。オープニングで語られるザ・ネットワークの仕事内容（裏で動いて世界の秩序を守ってるらしい）や主人公を投入するのに使われる謎兵装（未来風航空機＆未来風投下ポッド）を見るに、どうも主人公はものすごい巨大組織に所属してるようですが、「あんたが解決の鍵を握ってるんですよ」的なことを言われてそのまま戦場に放り込まれちゃうんで、まあ要するに主人公はザ・ネットワークの鉄砲玉ってやつなんでしょう。いきなりSAMで飛行機墜とされちゃうあたり、ザ・ネットワークちょっと詰めが甘いです。
で、ゲームが始まると主人公はいきなり戦場に立っていて、アフリカの素性不明の兵士たち（何者かに焚き付けられた現地ゲリラ兵とその対抗勢力っぽいけど、どっちも敵）とのドンパチが始まります。相変わらず状況が掴めませんが、諦めて鉄砲玉らしく指示に従いましょう。詰めの甘さで撃墜されたのを棚に上げて、オペレーターがいきなり「生きてたのね」とかふざけたこと言うのもスルーです。
このゲームの情報初出時、キービジュアルとして重機関銃を抱えたゴリラみたいな大男の画像が出てきて、同じ頃話題になってたバレットストームと微妙に混同される形で「カバーなんか無視して豪快に大破壊を繰り広げるゲーム」扱いされていましたが、あのゴリラ男は実はちょっと強い雑魚敵です（あれをキービジュアルとして紹介したコードマスターズの真意を知りたい）。そして主人公はそんなに撃たれ強くないので、それなりにコソコソしないとダメ。ただ、「大破壊」だけはその通りで、まるでストラングルホールドの精神的続編かのごとくいろいろぶっ壊せます。ゲージ消費の特殊能力がステージ進まないと使えるようにならず、クリア後の再プレイ時にもステージ相応のものしか使えないあたりもストラングルホールドと一緒。
そんなこんなで、いかにもアフリカです、的な風景を進んでいくと、突然妙に未来的な施設が登場します。騒動を裏で操ってるらしい謎組織のアジトです。ここではアフリカ民兵とかゴリラは出なくて、代わりに女バトルコップみたいなのが出ます。こんな施設が幾つもあるから、それをぶっ壊して回るってのが本作の目的（実際にぶっ壊して回ったから知ってるだけで、実際は思想なき鉄砲玉として場当たり的に壊していったわけですが）。
と、必要以上に茶化した書きかたをしていますが、中身は本当に「いろいろぶっ壊せる以外は普通」としか言い様がない上、展開も謎しかなくて書きようがないので勘弁して下さい。ただ、ゲーム的につまらないのかというと決してそうではなく、何も考えず派手に敵やオブジェクトを粉砕しつつ進む、いわゆる脳筋ランボー系ぶっ壊しシューターの楽しさは確かにあるんですね。バカだし超Ｂ級で他人には薦められないけど楽しい、みたいなのが。特にステージが進んで武器が強化されてくるとその傾向が顕著。ただ、個人的にはもっと強いショットガンが欲しかったとも思います。ストラングルホールドみたいに、バラージ（強化攻撃）なら戦闘機くらい軽く落としそうなほど強力でなくてもいいから。
ということで、ストラングルホールドとかSolidier of Fortune: PaybackとかのＢ級シューターが好きな人なら、多分これもそこそこ楽しめます。逆に言えば、この2作品がダメなら本作も多分ダメ。そんなゲーム。あと、実績とかこだわらない人なら、難度は一番低いやつが一番楽しいと思います。
マルチプレイは人がいないのでやったことないです。誰かやりません？
